東京地裁で開かれた初の裁判員裁判。判決言い渡し直後の記者会見には、疲れも見える中、裁判員と補充裁判員全員が出席した。判決から2日後には、法廷で「7番」と呼ばれた裁判員が「経験を広く伝える必要がある」と改めて取材に応じた。伝えることの大切さ。裁判員の真摯(しんし)な姿勢に驚かされた。
公判初日から、傍聴席にはマスコミや著名人が陣取り、異様な雰囲気だった。当初、なかなか裁判員から質問が出なかったのも、うなずける。
「ほっとした」。裁判員経験者として改めて取材に応じてくれたアルバイトの男性(61)は、そう話したあと、「本当にあの答えでよかったのか、今になって疑問や不安を感じる」と、結論を出してもなお揺れる心の内を率直に語った。殺人罪に問われた被告に下された判決は懲役15年。求刑16年に対し、やや重いと受け止められ、遺族らの声に流されたのではないか、との見方もされた。
しかし、男性は「『罪を憎んで人を憎まず』という言葉が心に浮かんだ」と、感情的にならずに判断できたと語る。判決のとき、手元の書面に目を落とす裁判員が目立つ中、被告から目をそらさない「7番」の姿が印象的だった。
理由を尋ねると、「顔を見るのが責任だと思った」ときっぱり答えた。
「社会に役立てた」という男性の言葉に、制度の“存在意義”を感じずにはいられない。さいたま地裁で開かれている2例目の裁判員裁判でも12日、裁判員経験者の会見が予定されている。彼らが何を語るのか。改めて、真摯に耳を傾けたい。(産経新聞から引用)
裁判員制度がはじまりましたね。 実際の裁判に参加するのもそうですが、その後の記者会見で自分をさらす、というのは結構しんどそうです。 正直、自分の順番は来ないでほしいのですが、それも無責任ですかね。
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